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日別アーカイブ: 2025年9月22日

宮﨑鉄筋のよもやま話~鉄筋の種類・規格・記号まるわかり 🔩📘~

皆さんこんにちは!
宮﨑鉄筋工業株式会社、更新担当の中西です。

 

現場で「D13、SD345、@200、フック135°」と飛び交う言葉。初見では暗号ですが、一度“文法”をつかめば一気に読み解けます。ここでは径(D表記)、強度(SD表記)、用途部材、表面処理、継手方式まで、図面を読み解くための“鍵”を整理します。🗝️

 

1) 径の表記:D10〜D51
• DはDeformed(異形棒鋼)の頭文字。数字は呼び径(mm目安)
• 現場頻出:D10/13(配力・スターラップ)、D16/19(主筋)、D22/25/29(大ばり・柱主筋)、D32以上(大断面)
• 曲げ半径Rは径に比例して大きくなる。小さすぎると脆性破断のリスク⚠️

 

2) 強度区分:SD295/345/390/490…
• SD=Steel Deformed。数字は降伏点(N/mm²)のおおよそ
• 使い分け:一般RCはSD295/345が主、耐震要件の厳しい部位はSD390以上も
• ミルシート(製造証明)で規格確認。受入時は鋼種の取り違いに注意🔍

 

3) 表面の種類
• 異形棒鋼(リブ有):付着力が高い標準品
• 丸鋼(平滑):付着力は低いが、引張の効く部位では基本NG。用途限定
• エポキシ樹脂塗装・溶融亜鉛めっき:腐食環境での耐久性アップ。ただし付着低下補正や曲げ加工可否の確認が必要🧪

 

4) 部材別の俗称と役割
• 主筋:曲げ・引張を負担する“主役”
• 配力筋:主筋直交方向のひび割れ抑制・力の分散
• スターラップ/あばら筋:梁のせん断補強
• フープ/帯筋:柱の拘束、座屈防止
• スラブ上端/下端筋:曲げ・温度収縮対策

 

5) 記号の読み方・例文
• @200:200mmピッチ
• 2-D16:D16を2本
• L=1500:長さ1500mm
• TOP/BOT:上端/下端、↑/↓矢印で段差や折返し
• フック135°(or 90°):端部処理の角度、定着長さは径×規定係数で算定

 

6) 継手の種類
• 重ね継手:簡便だが配置のずらしが必要(同断面同位置に集中はNG)
• 溶接継手:管理手間が大、適用範囲限定
• 機械式継手:専用カプラで軸力伝達、トルク管理・抜取りが必須

 

7) 図面と現場の“ズレ”を埋めるコツ
• 加工帳(BBS)に“曲げ角度・R・定着”を明記し、曲げ回数の制限も共有
• 色分けラベルで径・鋼種の取り違いを撲滅(D16=青、D19=赤…など現場ルール)
• 干渉予測:特にスリーブ・インサートは早期に3者(型枠/設備/鉄筋)で摺合せ🤝
ワンポイント💡
D13とD16の“ちょっとの差”が、曲げRやフック長さ、スペーサー高さに波及します。一つ上の径に変わるとすべての段取りが微妙に変わる——ここを最初に押さえると現場が落ち着きます。

 

まとめ
図面の暗号は、D(径)×SD(強度)×@(ピッチ)×L(長さ)×端部処理で読み解けます。次回はこの記号が並ぶ配筋図そのものの“読み方”を、上から見る/横から見る/切って見るの3視点で徹底的に解説します。📐✨

 

 

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